公開買付の開示とは

　公開買付の制度は、発行者以外の者による株券等の公開買付け制度（他社株公開買付制度）と、発行者による上場株券等の公開買付け制度（自社株公開買付制度）に区分されます。
　公開買付けに関する書類としては、公開買付届出書や公開買付報告書があり、更に発行者以外の者による場合には、意見表明報告書・対質問回答報告書などがあります。

　■他社株公開買付制度

　他社株公開買付制度は、企業買収(M＆A)等で、その対象会社の支配権の獲得を目的として、有価証券報告書を提出しなければならない会社の株券を、取引所市場外において、短期間に多数の投資家から買い付けようとする場合に、その買付者に買付けに係る買付期間・買付数量・買付価格等の情報をあらかじめ開示することを義務付け、株主に対する平等待遇を保証することにより、投資家保護を図り、かつ、株券の取引の円滑化を図ろうとするものです。

　■自社株公開買付制度

　自社株公開買付制度は、上場株券の発行者自らが、その上場株券を取引所市場外において、短期間に多数の投資家から買い付けようとする場合に、買付者に買付けに係る情報をあらかじめ開示することを義務付け、すべての株主に対して均等に会社への売却機会を与えるとともに、取引の透明性を確保し、かつ、その会社による自己株式の取得に係る情報を、一般投資家に対して、公平・適切に開示するためのものです。

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