株式公開人材

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上場指導事例(b)

労務コンプライアスの指導事例

【指導する際に会社に望むもの】

- Navi - 指導する際に会社側に「最低限これだけはお願いします」と言うようなものはありますか?

- 高橋 - よくあるパターンなのですが、丸投げされるのは困りますね。会社側に最低限の労基法等の基本知識を身に付けている方が居ないとどうにもならないですね。そうでないと、基礎から教えて行かないと始まらないと言う話になりますから、これではいつまで経っても進みません。やはりある程度、実務や知識を備えた方が居なければ、いくら形式的に規程を整えても社内での運用が出来ません。

- Navi - これは経理財務の方も同じだと思うのですが、社外任せで社内に相応の人材がいなければ実際の運用が出来ませんので、外部任せでは上場は無理ですよね。

- 高橋 - 結構、ホント何も知らない方を管理担当で雇われて、要は格安で雇えるからでしょうけど、それを一から鍛えなおして欲しいと言われる経営者の方がいらっしゃるのですけど、これは厳しいですよね。

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- Navi - まだ、学ぶ気のある方なら良いのですが。以前、上場準備を指導した会社で、社長に「経理は人を入れないとどうにもなりませんよ」と折りに触れて言っていましたら、「人雇え!雇え!言うから、雇ったよ。来週から来るよ、パートのおばちゃんが」 
 いやー あれは、自分の指導力の無さを感じた瞬間でしたね。

- 高橋+Navi - (笑)

- Navi - ただ確かに、人材を入れるタイミングも難しいと思います。ある程度できる人材ですと報酬も高くなりますし、後に上場延期や取り止めとなったら、高い人材を抱え続けることは相当な負担になりますから。

- 高橋 - そうですね、難しいですね。大体その場合は辞めることに成るのですけど。特にIPO実務を知っている方は、労働市場でもかなり高い給与で動いていますからね。最低でも600万位からで800万でも安いと思いますし、普通1,000万クラスにはなってしまうと思うのですよね。そういう方を入れてゴリゴリやって行くのもいいのですが、なかなか予定通りには行かないことも多いですから、一旦凍結なんてことになったらその方の居場所が無くなってしまいます。そうなると、会社にとってもその方にとっても気の毒なことになってしまいますよね。
 ほんと入れるタイミングは難しいですが、ただ入れないとどうにもなりません。

- Navi - タイミングは難しいですが、入れないとどうにもならないですよね。と言ってもパート入れられてもどうにもなりませんが。(笑)

- 高橋 - 管理部門に関して言えば、役員も含めて最低5人は欲しいですよね。管理担当役員一人とその下の中間管理職が1人で、更にその下に働く人が3人はどうしても欲しいです。結構5人は、最低限だと思うのですが。

- Navi - ん〜 私が勤務してきた会社では居なかったなー 5人も(笑) その辺を社長に理解してもらうのは、なかなか難しいです。どうしても「管理なんて、売上げを稼がない人間をそんなに雇えるか」という意識が強いですから。以前勤めていた会社で、社長が管理の部屋にやって来て「経理なんて、ちょっと前までうちのカーチャン一人でやっていたのに、なんで4人も5人も居るんだ?」と言われましてねー、悪気は無いのでしょうけど。

- 高橋 - それは、モチベーション下がりますね。でも、その意識改革ができないと上場は無理でしょう。管理部門にお金を落とすと言う意識、それは売上げには直結しないですけど、上場した時には株式時価総額という形で実に成りますので、そこは意識してもらわないと困ります。
 管理にお金を掛けられるか掛けられないかは、社長の経営判断になりますが、ここは上場出来るか出来ないかの大きな分かれ目になると思います。

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