インサイダー.内部者取引

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インサイダー取引概要

インサイダー取引とは

 インサイダー取引(内部者取引)とは、上場会社の役員や従業員などの会社関係者等が、その会社の株価に影響を及ぼすような重要事実を知ったうえで、その重要事実が公表される前にその株を売買することによって、利益を得る行為をいいます。

 すなわち、上場会社等の会社関係者は、その上場会社等の業務等に関する重要事実を知ったときには、その事実が公表された後でなければ、その上場会社等の有価証券に係る売買その他の有償の譲渡または譲受けをすることができません。

インサイダー.内部者取引

  また、インサイダー取引は、別名『内部者取引』とも呼ばれますが、規制対象は上場会社の内部関係者だけではありません。会社関係者から業務等に関する重要事実の伝達を受けた情報受領者、または情報受領者が所属する法人等の役員等であって、その者の業務等に関しその業務等に関する重要事実を知ったときには、それが公表された後でなければ、その上場会社等の有価証券を売買することが禁止されています。

 ただし、情報受領者からされに重要事実の伝達を受けた第二次情報受領者は、規制の対象とはなりません。これは、処罰の対象者を広げると法律違反の立証が困難となるためです。

近年のインサイダー取引事例

 ■西武鉄道事件

 西武鉄道の会長などの関係者が、西武鉄道の有価証券報告書に、大株主の持株保有比率を偽って記載されているという重要事実を知りながら、これを公表する前に、保有している西武鉄道株式を取引先等に売却した。

 ■村上ファンド事件

 村上ファンド代表が、ライブドアによるニッポン放送株の大量取得を知りながら、公表前に同株を買い増し、ライブドアとフジテレビによるニッポン放送株の争奪戦で株価がつり上がったのを見計らって、取得した株式を売却し利益を得た。

会社関係者等インサイダー.内部者取引

 
インサイダー.内部者取引