月次決算の迅速性 |
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迅速性が求められる月次決算月次決算は、迅速な経営判断の手段となるものでその迅速さが重要であり、年度決算に比しその精度よりも迅速性が求められますので、月次処理を迅速に行なうための創意工夫が常に求められます。 例えば月次決算は、月末から翌月の10日程度までを中心に行なわれますが、できるだけこの時期に入る前に処理が可能なもの(毎月発生する取引・日々回ってくる伝票等)は処理を行い、前月で発見した課題や日々の業務の中での問題点や異常事項は解決しておきます。 また、休日が各部門バラバラで日程調整が毎月難航していたり、連絡の行き違いが度々発生する場合などは、[年間スケジュール表]を前もって作成し、配布してしまうのも効果的です。 月次決算業務管理表 前記したように月次決算の経理処理業務について、財務管理(経理・総務等)部内における連携は、迅速な処理を行なうには重要になりますが、その人数が多くなればなるほど連携を図るのは難しくなってきます。 何度か月次決算の必要性を話すことで、皆理解し月次決算作業への取り組みは意欲的になりましたが、他の業務も多くありスピードが伴いません。月次が終わった後で原因を話し合っても、どの作業が遅れているのかあやふやですし、特定の課や個人が遅れていることが原因でも指摘し難い感もありました。 公開準備中・公開後にも管理部門強化は重要株式公開を目指す企業では、事業自体は順調で業績も右肩上がりで、製造・開発・営業等には人材が揃っている一方で、管理部門の人材が不足していることが多々あります。公開準備・公開後と一番負担が多く(申請書類作成・質問対応・内部体制整備・IR活動・財務書類作成等)なるのは管理部門であり、その質・量ともその強化は欠かせません。 人材が不足している場合、公開準備作業に支障をきたし、公開時期が延びる場合もありますので、適正人員の確保は公開準備の早い段階で求められます。 |
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