間違え易い箇所(b) |
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【社長が実現困難な数値を言い出す】 - Navi - 先程も少し話題になりましたが、これって私がどこに行っても対処に困った永遠の難題なのですが(笑)、社長が夢と希望的観測で新規事業などに過大な期待をして『とてもじゃないけど無理では』という数値を言い出し、その一方で主幹事からは20%以上の乖離率でしたら上場出来ませんからと脅され、その板ばさみ状態になってしまうのです。 - 時田 - あります。先ず、会社に予算・人材的に余裕があれば、社長の言ったことをチャレンジしても良いと思うのです。その結果ダメならダメでなぜダメだったのかを社長に理解してもらえますので。裏付けのない計画を組んでは失敗すると。 - Navi - ただ上場の場合、一回失敗しちゃうとOUTですからね。(笑) ま〜 延期覚悟ならば良いのでしょうけど。 - 時田 - そうですね。(笑)キャピタルさんや証券会社さんが既に入ってしまっていると難しくなってしまうので、その前の段階で失敗することが大切です。 - Navi - では、なるべく早い段階で予実績管理などを経験し失敗を経験させ、『裏付けのない計画ではダメだよ』と身をもって、経験し理解してもらうようにするということですね。確かに、人の話など耳を傾けない社長に口で言っても無意味ですから、身をもって知ってもらわないと理解してもらえないかもしれませんね。 - 時田 - 失敗させるというのは大切ですよ。そして、なんで失敗したのかを自分の責任にさせるのです。 - Navi - なるほど。でも失敗を自分の責任ではなく、従業員の責任にする社長も居るんですよね。って、だんだん私の愚痴に成ってきてしまいましたので、この質問はこの辺にして、次の質問に移らせて頂きます。(笑) 【従業員の数値に関する認識が薄い】 - Navi - 非上場の場合、あまり数値管理もしておらず、売上高の増減は気にするもののコスト管理や意識は薄いことも多くあります。そこに、上場を目指すために詳細な数値管理を取り入れはしたものの、なかなか理解が進まないケースもあると思いますが、このような場合どうしたらよいのでしょうか? - 時田 - 例えば、在庫を持つ会社で決算期末に気づいてみると、大量の在庫を抱えてしまっていたなんてケースありますよね。
これは、社長から折にふれて何度も何度も言ってもらうしかないと思うのです。月次の数値等を並べて、「なんでズレているんだ」「資金繰りが合わないじゃないか」など、細かく繰り返し言ってもらうことです。
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