会社法による損益計算書

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損益計算書

損益計算書の変更点

 会社法の施行により変更点があった主な項目は、以下になります。

項目 会社法 旧商法
区分見出し  財務諸表等規則と同様に区分タイトルを廃止 『経常損益の部』『営業損益の部』等の区分の見出しが付されていた。
※『利益』から
『利益金額』へ
『××利益金額』表示する。
例) 営業利益金額
『××利益』表示されていた。
例) 営業利益
未処分利益計算  末尾において行なっていた『未処分利益の計算』を削除して、『当期純利益金額』までとした。『未処分利益の計算』は、新たに創設した『株主資本等変動計算書』の記載とした。 末尾において『未処分利益の計算』を行なうため、『当期利益』以下、『前期繰越利益』『利益準備金の積立額』等があった。
売上総利益 『売上総利益金額』を表示する。 『売上総利益』表示はない。

 ※ただし実務上、従来の『××利益』というように『金額』を削除しても差し支えない。

旧商法と会社法の表示区分

 損益計算書の表示区分での旧商法と会社法との相違は、以下になります。

旧商法.PL.会社法

 『前期繰越利益』以下の項目は、従来『未処分利益計算区分』と呼ばれていましたが、これらがそっくり『株主資本等変動計算書』へ移されました。

旧商法.PL.会社法貸借対照表

株主資本等変動計算書旧商法.PL.会社法

 
旧商法.PL.会社法