余剰人員の削減 |
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人員削減措置の方法 M&A後では、買い手側企業にその業種の経験者がおらず、現従業員をそのまま引継ぎたい場合などでは、従業員が辞めていかないかを心配しますが、逆にM&A後に効率的な企業経営や企業競争力をより高めるために、余剰人員の削減措置が必要な場合も少なくありません。 統合後の人員削減措置には、以下の方法があります。 ■希望退職の募集 希望退職の募集とは、退職金の割増など通常の退職よりも有利な条件を提示し、希望退職者を募集することをいいます。これに労働者が応募し、使用者の承諾によって、使用者と労働者の雇用契約の合意解約が成立します。この募集に応募するかどうかは、労働者の自由意思によります。 ■退職勧奨 退職勧奨とは、使用者が特定の労働者に対して、退職するように勧奨をすることをいいます。退職勧奨に応じるかとうかは、労働者の自由意思によります。労働勧奨に応じるかどうかは、あくまでも労働者の自由意思なので ■整理解雇 整理解雇とは、経営の合理化を進めるために余剰人員の削減を目的として、使用者側から一方的に行う雇用契約の解約になります。
これらは、使用者の解雇権濫用に当たるかどうかの判断基準として、判例法上確立されてもので、相当にハードルが高くなっています。解雇することに、客観性・合理的理由が存在し、解雇することが社会通念上相当であると認められなければ、整理解雇は解雇権濫用として無効となります。 |
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