内部監査規程 |
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規程(マニュアル)の必要性私は以前ある会社で内部監査を行っていましたが、普段は机を並べ仕事を行っている同僚への監査業務はなかなかやり難くいものです。常に業務を目の当たりにしていますので悪い面を見つけようとすればいくらでも見つけられますし、逆に私情も入り甘くもなる場合もあります。またいくら内部監査室は独立性があると言えども、役職の高い人・年上の人にもやり難いのも確かです。 それらを解決するためには、内部監査規程の整備が欠かせません。規程により目的・権限・意義等を謳いチェック内容を明確にし、手続きを規定することで公平性を確保することができるからです。 これからの内部監査従来の内部監査は、会社の方針や規程等に沿って業務が行われいるかを書類などに基づき、確認する作業(検査業務)が中心に行われてきました。この検査業務では、規程は正しいことを前提として、会社の拠点(各事業部・工場・支店・営業所等)をまんべんなく巡回し、各拠点に緊張感を持たせるためのパトロール効果を重視した、ルール違反指摘型の巡回監査が行われました。 しかし今後は、内部監査に求められる役割としては、検査業務だけではなく、会社方針や規程等自体の評価をも含めて行うことが求められます。つまり、あるべき規程やルールが存在しているか、それらが時間の経過により実務と乖離していないかなどの助言・提案をする、コンサルティング業務としての役割も求められます。 内部監査規程項目■総則 目的・種類・担当部署・担当者の権限・機密の厳守等 ■監査計画 計画の意義・計画の立案および決定・通知等 ■監査の実施 監査の実施・特別監査・被監査資料の提出・結果の協議および検討等 ■監査報告 報告・関係部署への連絡等 ■監査結果の処理 結果報告に基づく命令・命令に対する報告・報告書に対する回答・疑義および意義の連絡・実施状況に関する処理等 |
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