内部監査.マニュアル

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内部監査マニュアル

マニュアル作成

 内部監査規程は、企業の基本規程の一つとなるため、あまり詳細な内容については記載されていません。そのため、内部監査マニュアルを作成し、規程に記載しないような実務的な詳細事項について具体的に記載します。
 内部監査規程やマニュアルといったルールを作り、そのルールに従って内部監査を行うことで、内部監査業務の標準化が可能となります。

マニュアルとチェックリスト

 監査実施後の結果報告である『監査報告書』の作成についてですが、これらは担当者によってその質が大きく左右されてしまう可能性があります。例えば私の場合、経理・総務関連が得意であり製造・営業部門等に関しては不得手でしたので、経理に関す監査についてはポイントを心得ていましたが、製造部門については「どこが・どんな状態であれば正常で、どのような状態であれば問題なのか」がよくわからないまま実施していたことがあり、その監査内容についてとても質の高いものとは言えませんでした。とは言え大企業でもなければなかなか内部監査に各専門部門担当など人を配置することなどできません。

 そこで監査日までに事前に経験者等から聞き取り、チェックリストを作成し実施時にはそれに従い監査を行いチェック洩れ事項を少なくし、複数部署共通で行う事項については監査方法のマニュアル化を行い効率化を図りました。
 また監査内容マニュアル化やチェックリスト項目を整備することは、監査内容を明確にするとともに手続きを規定し、監査の公平性を確保する事にもつながります。

チェックリスト具体例

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チェックリストのメリットとデメリット

 チェックリストは、監査項目が定型的であり反復的な内容である場合に、効果的で効率的な監査を実施するのに便利です。しかし、流動的な項目や現状に応じた監査が求められる場合には、不向きです。チェックリストを活用する際には、これらのメリット・デメリットを把握したうえで、監査内容に応じて利用を決める必要があります。

 ■メリット

  • 経験が浅い人でも実施が可能
  • 時間の節約
  • 質問・調査漏れの防止
  • 進捗度の把握が可能

 ■デメリット

  • 機械的・定型的に成り易い
  • 個別対応が難しい
  • 作成には経験・知識・時間を要す

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