流動負債分析 |
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流動負債とは流動負債は1年以内に返済期限が到来する負債です。その返済は現金で行なわれますので、それを上回る資金がなければ資金繰りが悪化してしまいますので、このあたりがチェックポイントになります。 短期的な支払能力を見る上記のように、1年以内に返済期限が来る流動負債は、1年以内に現金化される流動資産で賄えていなければなりません。そこで、短期的な負債が短期的な資金で賄われているかを判断する指標として『流動比率』があります。 流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100 しかしながら、この流動比率が100%を超えていれば安心かといえば一概には言えません。それは、流動資産の中には、現金化が難しい長期滞留債権や不良在庫なども含まれているからです。そこで、流動資産のうちより現金化され易い当座資金(現金預金・受取手形・売掛金・(一時所有の)有価証券)に絞って支払能力を判断する指標として『当座比率』があります。 当座比率(%)=当座資産÷流動負債×100 当座比率が100%を超えていれば安全とえいますが、最低でも90%を超えていることが必要でしょう。 前期貸借対象表と比較する前期の貸借対照表と当期の貸借対照表を比較し、その増減をみることで、資金の出所及び資金の利用先が見えてきます。資産・負債・純資産の増減は以下のようなことがいえます。
これを、更に細かく勘定科目毎に比較すれば、更に詳細がわかります。 まめ知識 ■『金額』と『比率』で分析 決算書等から経営分析をする場合には、『金額』と『比率』がよく使われます。売上高の大きさで企業規模を見る場合や、一人当たりの生産性を見る場合は金額になります。、一方利益率を見たり成長率を見る場合には比率を使います。金額は規模や量的効率を示す上で便利ですし、比率は規模の異なる他社との比較や一対一の比較には便利になります。 このように経営分析は、決算書等の数値から比較したり規模を知ることに便利で、経営方向の大事な目安ともなりますが、あくまでも数値上の評価になりますので、あまり過大評価することも禁物です。 |
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