コンプライアンスの意味.用語

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コンプライアンスとは

コンプライアンスとは

 近年不祥事が相次いで発生している。例えば三菱自動車のクレーム処理隠蔽、日本ハムの狂牛病対策制度の悪用、西武鉄道の虚偽記載、雪印乳業事件の食中毒などは、記者会見での社長の「俺も寝てない」発言でさらなる反発を招いた。これらは、企業に大きなダメージを与えその経営まで立ち行かなくなってしまい会社の解散という最悪の結果を招く企業や、未だにその違法行為のイメージを払拭できずに業績が振るわない企業があります。この様な状況下において、近年多くの企業が不祥事に備えコンプライアンス経営に取り組み始めました。

 コンプライアンス(compliance)とは『法令遵守』と訳され、一般に「悪い事をしてはいけない・法律は守らなければならない」と解釈されるが、これだけなら『コンプライアンス』など知らない小学生でも承知している事で、本来のコンプライアンスはこれに留まらず企業が健全で適正な活動を行うために法遵守はもちろん社内規程やルールーによりリスクマネジメントを行い、模範的行動さらに理想的行動へと繋げることを意味します。

 未公開企業ではあまり意識しなかった法令を、公開後知らず知らずのうちに違法行為をしてしまっても「知らなかった」では済まされません。特に商法や労基関連は、未公開企業では知らずに守られていないケースは多々有ります。また公開後は更に守るべき(重視すべき)法令として、インサイダー取引、株主代表訴訟、有報虚偽記載罪等が加わります。これらに違反すれば、公開企業として多くのマスコミが取り上げ、上記した企業と同じ事態に陥りかねません。

意味.用語

 マスコミが取り上げる不祥事の多くが『法律問題』です。違法行為は、役員だけでなく従業員が犯しても企業全体の責任とされますので、不祥事を防ぐには会社全体でコンプライアンスシステムの構築に取組む必要があります。また未然防止だけでなく万が一起きてしまった場合でも、適切な対応で損害を最小限に抑えることのできる体制作りも求められます。

企業をとりまく様々な法令

意味.用語

コンプライアンス必要性意味.用語

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