経営理念と経営基本方針 |
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経営理念と経営基本方針の関係 経営理念(社是・社訓とも言う)は、社長の『将来こんな企業にしたい』という思いを表現したものですが、多くの場合で抽象的な表現になっています。そこでこれらの実現の為に具体的な方向付けや全社員の心構え、行動指針とされるのが『経営基本方針』であり、実現までの戦略や到達度を数値化し取りまとめたものが『経営計画書』になります。 経営理念・企業ビジョン 経営理念(社是・社訓とも言う)は、会社のトップ(社長)の夢や希望、理想・存在理由などを文字にして、表現したもので、企業ビジョンは経営理念をより具体化したものになります。社会貢献・対消費者・対従業員・自己実現などに関する目的・目標などの内容になっています。 企業は環境等の変化により常に変化を求められ、これに変化に対応できなければ市場からの退場を余儀なくされます。しかし、その一方で企業には『変わってはいけない』側面も存在し、どのような環境になろうとも揺らいではいけないものが経営理念になります。経営理念は社員とのコンセンサスを得たもので、会社の憲法でありますので、情勢の変化やトップの交代により変更される事もありますが、基本的には変更はされず永続的に具現化されて行くものとなります。 経営基本方針 経営基本方針は経営理念や企業ビジョンを受けて、具体的な指針として示したものになります。理念はどちらかと言うと、観念的・抽象的・難解な言葉使い等である場合が多いですが、基本方針はスローガン的なものとし、容易に理解でき全社員に浸透し易い作りとすることが必要です。 まめ知識 企業理念の具体例として、日本を代表する3企業の経営理念は次の通りです。 ■松下電器産業 綱領 ■本田技研工業 基本理念 ■京セラ 社是 |
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