株主代表訴訟の解説

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中小企業の代表訴訟

中小企業における株主代表訴訟

 株主代表訴訟は、大企業で発生した事件がマスコミ報道されることが多いため、大企業特有の訴訟だと思いがちですが、実際の数値では、大企業よりも中小企業でより多くの訴訟が起きています。
 その典型的な要因が『お家騒動』です。少数株主でオーナーに切られた元社長や逆に奪われた経営権の回復や金銭的解決をねらって元オーナー社長が起こしたりするのです。

株主代表訴訟

二重代表訴訟

 『我社は親会社の100%子会社だから、株主代表訴訟なんて関係ないよ』と言われる中小企業の取締役もいますが、そうも言ってはいられない状況となっています。
 子会社取締役の判断ミスで会社に損害が発生した場合、その親会社が『株主』として、子会社取締役を代表訴訟で訴えないでいると、親会社の株主が、親会社の取締役自身を『職務怠慢』だとして、訴えられる時代になっているからです。
 これを『二重代表訴訟』といいます。

株主代表訴訟

 このように株主代表訴訟は、大企業や公開会社のみで起きている現象ではけっしてなく、中小企業いえども「我社には関係ない」などという、他人事ではいられないのです。

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