CSRとSRI |
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近年CSR(社会的責任)とSRI(社会的責任投資)という言葉をテレビ・雑誌・新聞などでよく目にするようになり、これらの取り組みを積極的に行う企業も急増して来ました。この勢いは増し、公開企業ともなればその取り組み度合いが株価に影響しかねません。今後企業は、ただ単に利益追求しているだけではなく、社会的貢献・環境問題などへの積極的な参入が求められてきます。 このような背景には、ステークホルダー(利害関係者)の意識が大きく変化し、その行動も積極的になってきたことがあげられます。例えば、食品中毒事故や賞味期限切れ食品の使用などを起こした場合、消費者ばかりではなく、スーパーやデパートなどの取引業者が、事故を起こした企業の製品を売り場から撤去するという措置をとり、粉飾決算や財務諸表に虚偽記載を行った企業は、上場廃止や社長辞任などに発展する事態となるケースが多発しています。 CSRとSRIMENU |
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用語説明 ■ステークホルダー 企業に限らず社会で活動する組織は、それを支えるさまざまな個人や集団の支持や参加がなければ、存立・存続することはできません。ステークホルダーの概念は、社会を構成する個人や集団をの関係性の視点から導き出されます。すなわち、ステークホルダーとは、組織の活動・意思決定・政策・実行・目標に影響を与えたり、あるいはそれらから影響を受ける個人や集団になります。つまり、これらの個人や集団は組織の活動に何らかの利害が存在しています。 企業のステークホルダーには、株主・従業員・顧客・納入業者といった核となる集団に加えて、政府・地域社会・競合他社・金融機関やアナリスト・マスコミ・社会団体などが含まれます。これらのステークホルダーとなる個人や集団は必ずしも固定的ではなく、その利害の内容・企業との関係や時代環境の変化などに伴って変わっていきます。 |
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