株式市場と証券会社の役割

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株式市場.証券会社

株式市場の役割

 株式市場はその機能面から『発行市場』『流通市場』の二つの役割がある。

 ■発行市場

 発行市場とは、企業が新たに発行した株券が証券会社の仲介によって最初の投資家に保有されるまでのことを言います。
 公開株式会社は長期的な資金を市場調達するため株式を発行しますが、これを直接資金といい金融機関から得る間接資金とともに重要な資金調達方法なのです。

 ■流通市場

 既に発行されている株式を投資家たちが自由に売買することを言います。

証券会社の役割

 証券会社の役割としては『委託売買』『引き受け』『募集・売り出し』『自己売買』の4つの業務が挙げられます。

 ■委託売買(ブローカー)業務

 委託売買は証券会社の代表的な業務であり、投資家の注文を受けその売買を執行する業務です。この業務により証券会社は売り手と買い手の双方から手数料を得ています。

 ■引き受け(アンダーライター)業務

 引き受けとは、公開会社が資金調達のために発行した株式・転換社債等を手数料を受け取って引き受け、投資家に販売する業務です。売れ残った場合は証券会社が引き受けます。手数料は発行企業のみから受け取る。

 ■募集・売り出し(ディストリビューター)業務

 募集とは新規発行、売り出しとは既発行の株式等で、それらを企業から任されて投資家に販売する業務を言う。売れ残っても証券会社が引き受ける必要はありません。手数料は発行企業のみから受け取る。

 ■自己売買(ディーラー)業務

 証券会社が自己資金と自身の思惑で株式や債券を売買する業務です。売買益は全て証券会社の利益になりますが、一定の基準が設けられ無制限には行えません。手数料はどこからも入りません。

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